2017年08月31日

作品の廃棄について

【旧ブログからの移転記事】


久々に帳簿関係のお話。



材料を仕入れて作品を作って販売して…と在庫の管理をする必要があるわけなんですが、その中で何らかの理由によって廃棄せざるを得なくなった作品をどう扱うか、というお話です。



まず最初に確認しなければならないのは、個人事業と法人では処理が違うということ。法人の場合は簡単にいえば「廃棄損」として処理しますが、個人事業主にこの「廃棄損」の区分はありませんので、処理の仕方が異なります。



ちなみに廃棄した商品(作品)について一番問題になるのが、実は転売したりしてお金に換えてませんか?ということ。



例えばせどりで本やDVDなんかを扱っている人であれば、ごみ箱に捨てれば0円です。でも中古ショップに持ち込めばたとえ二束三文でもお金になる可能性はありますよね。この(中古ショップに持ち込んだ)場合は売上としての計上が必要です。



では本題。個人事業主の場合はどう処理するかというと、「帳簿に書かない」のが一般的です。つまり、「期末棚卸のときに計上しない」ということです。但しこれは、あくまでも少額のものだけ、という認識です。

※そもそもその「少額」にも厳密な規定はありませんが。



逆に1回にまとまった金額になってしまったり、1回は少額でも年間では結構な金額になるようであれば、廃棄用の科目(雑損失とか)を作って管理しておく必要があるでしょうし、廃棄したことの証明(業者に引き渡した時の書類とか写真とか)も必要でしょうね。



実際のところ、例えば業者に依頼するとしても、廃棄物って○kg引き取りみたいにざっくり書類を出されることもあって、全く同じものを大量にまとめて廃棄する場合は、1個当たりの金額と重量が証明できればそれで済む話ですが、あれこれ色々なものを混ぜて廃棄して○kg引き取りとなれば、あまり細かいことを突っ込まれても証明できませんし、その辺は税務署次第ですね。


とりあえず、不正(廃棄した「ことにしている」)を疑われないようにしましょう、疑われたときに廃棄を証明できるように(努力)しましょう、ってことになります。
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2017年05月01日

ハンドメイドの価格設定 その3

【旧ブログからの移転記事】


今回は番外編。価格設定というか売り方の話ですが。

※以下あんまり細かいことは抜きにしてざっくり説明します。専門的な突っ込みはご遠慮下さい(^^;)



私は元々スーパーやコンビニの仕事が長いからか、常に客単価と買上点数を考えるようにしています。



売上を上げるためには色々な要素が絡んできますが、例えば客数。その日来店したお客様の総人数が総客数。その中で購入してくれた人数が買上客数となりますが、客数って増やすのは大変だし、どう頑張ってもある程度のところで頭打ちなんです。



限られた買上客数で売上を上げるためには客単価を伸ばすのが一番。今店にいるお客様に買ってもらうだけですから。



例えば、客数100人で考えると、客単価が(厳密には平均客単価ですけど)、


・100円なら、売上は1万円

・500円なら、売上は5万円

・1,000円なら、売上は10万円


です。客数が同じでも、客単価が高くなればなるほど売上は上がります。



では客単価を上げるためにはどうするのかというと、これにはいくつかの方法があります。その中でも今回取り上げるのは「買上点数を増やす」こと。1人のお客様が1個よりも2個、3個と買ってくれれば、自然と客単価は上がります。



では買上点数を増やすにはどうすればいいか。

・送料無料金額を設定する

・関連作品を提示する

・セット作品(もしくはセット割)を作る

・まとめ買い割引

・特典を付ける

などが考えられます。



・送料無料の金額を設定

例えばそのお客様が欲しい作品が2,000円だったとします。でも送料無料になるのが2,500円以上だった場合、500円以上の作品を探して一緒に買ってくれる可能性があります。送料を払うのはもったいないと考えるお客様は多いです。



例えば今回の場合、2,000円の作品の送料が200円なら、2,500円まで買うより送料払った方が(2,200円なので)安いです。ですが、「送料」に対してお金を払うならちょっと高くなっても作品を買う、と判断する方は多いかと思います。



・関連作品を提示する

どの作品であっても、その人の中で既に購入したいという意思が固まっている場合、同時に財布の紐が緩んでいる状態ともいえます。そんなときに関連作品の紹介があったら一緒に買ってもらえる可能性も。



・セット作品(もしくはセット割)を作る

例えば、放っておいても売れるというか手に取って見てもらえるような人気作品を中心にセットを組めば、単品では売りにくい、目立ちにくい作品を手に取ってもらうことができます。



同時に単品でAという1,000円の作品を購入するだけのつもりだったお客様に、ABのセット1,500円という単価の高いものを買ってもらえる可能性があるわけです。



・まとめ買い割引

例えば「1個300円、2個で500円」、「1個400円、3個で1,000円」みたいな売り方、よく見かけるんじゃないでしょうか。多分ハンドメイドのイベントとかだとこれが一番やりやすいと思います。


お友達と2人でお揃いなんかいかがですか?って売り方もできますよね。


※2人のうちどちらか1人が興味を持ってくれれば、大体もう1人を巻き込んで買っていってくれます(^^;)



・特典を付ける

○○円以上購入で無料のおまけを付けるパターンですね。



あとはスーパーなんかでよくやってる手法ですが、例えば卵1パック98円の広告、よく見ると1,500円以上とか2,000円以上お買い上げのお客様限定になってますよね。卵に限って言えば赤字なんですが、他に利益の取れる商品を一緒に買わせることによって単価を上げたり全体で利益がプラスになるようにしてるんですよね。



以上、客単価や買上点数のお話でした。作品1つひとつの価格を悩んで決めることも重要なんですが、売り方とかお店全体での数字を考えていくことも非常に重要です。
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2017年04月30日

ハンドメイドの価格設定 その2

【旧ブログからの移転記事】


ハンドメイドの価格設定 その1で価格や利益を計算する上で考慮すべき要素についてお話しました。今回は具体的に価格設定の仕方を考えてみたいと思います。



具体的には以下3点についてのお話です。

・最初は売れること自体がモチベーションにつながるから安くしておく

・他の人の価格設定に合わせる

・安ければ売れるというものでもない



最初は売れること自体がモチベーションにつながるから安くしておくという考え方は間違ってないですが、正直これはオススメできないと思っています。というのも、あとから値下げするのは簡単ですが、逆に値上げするのは難しいからです。


ハンドメイドなので一般の商品とは違うとはいえ、例えばたまたま再販可能な500円のストラップが安定的に売れているから600円にすれば利益が増える、と考えて価格を上げてしまうのは、あまり印象はよくないと思われます。最悪売れなくなります。


どの作品でもいいから売れさえすればモチベーションが維持できると思うなら、最初から集客用に材料費的にも時間的にも低コストで制作できる作品をいくつか用意して、それを低単価で売ると割り切るのも1つの手だと思いますが。



次に他の人の価格設定に合わせるという考え方。仮に同じ「粘土」の「ブローチ」というカテゴリで「同じような材料」を使っていたとしても、全く同じということはないでしょう。デザインまで全く同じだと盗作だなんだと別の問題が起きますが、仮に全く同じ作品だとしても材料の仕入れ先が違えば原価も違います。作業スピードも人によって違うので、時間的なコストも異なります。


他人の価格設定を「参考にする」のはいいとしても、「完全に合わせる」必要はないと思います。というか、他人を気にしすぎて完全に合わせてしまう人が多いから(本当は700円で売りたいけどみんな500円だし…みたいな)、材料のカテゴリ(レジン、粘土)や作品のカテゴリ(ストラップ、ピアス)に対する変な市場相場が出来上がってしまっているような感じがするんですよね…



続いて安ければ売れるというものでもないについてですが、需要がなければどんなに安くても売れないという話です。例えばイベントに行って300円のピアスがあったとしたら、価格的には気軽に買えますよね。ですがそもそもピアスをしない人は買わないですよね。


逆に作品を気に入ってくれたら、欲しいと思ってくれたら、ある程度の金額を出しても買ってくれるはずです。



結局のところ、とりあえず自信を持ってこの価格でいく!と決めて、最初はその価格で挑戦してみるのが一番だと思います。


作品が売れるか売れないかは価格の問題だけではありませんから、あとはその価格で売るための努力(ネットショップなら写真、イベントなら陳列の仕方など)をするかどうか、だと思います。どう頑張っても無理だったから値下げする、のは簡単ですから。



次回はハンドメイドの価格設定 その3として、ちょっと番外編的なものを書く予定です。
posted by アトリエD&R(Daisuke) at 00:00| Comment(0) | 個人事業主向けコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする